議会ダイジェスト

福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。

土木行政について ①国道158号の本復旧について

2025/09/09

質問:今年3月18日、国道158号の大野市上半原地係において大規模な斜面崩壊が発生し、大野市朝日から岐阜県境までの18.5㎞区間で全面通行止めとなりました。

その後、7月18日には仮設の迂回路が完成し、約4か月ぶりに通行可能となり、夏休み前の開通が実現し、観光や地域経済への影響を最小限に抑えることができたことは評価に値します。

完成した迂回路は、6月補正で22億円を計上し、延長275m、仮設橋2本を架け、幅員8mで、仮設道路としては稀な対面通行が可能となっています。

一方で、本道の復旧工事は、難工事が予想されており、多額の工事費が見込まれるのではないかと考えます。

令和11年春には中部縦貫自動車道大野油坂道路の開通も予定されており、本道の早期復旧工事費に多額の経費を充てることに県民から疑問の声も上がっています。

本道復旧工事は、早期完成の必要性が必ずしも高いとは言えず、県として経済性と安全性を十分に考慮し、復旧工事に係る経費の縮減に努めるべきと考えますが所見を伺います。

答弁:平林土木部長 国道158号は本県と岐阜県を結ぶ重要な交通ルートであり、社会的、経済的な影響を踏まえ、早急な対応が必要と判断し、対面通行可能の仮設道路を整備したところですが、設置した仮橋については、工期短縮のため、河川内に複数の柱を設置するなど、恒久的な構造となっていません。

また、現在も崩壊斜面にはセンサーを設置して監視しており、斜面の変状が確認された場合には、仮設道路は安全のために通行止めとする状況です。

今回の斜面崩壊により、道路の副軸化の重要性を改めて認識したところであり、中部縦貫自動車道が開通した後も、現道の国道158号は引き続き適切に管理していくためにも、本復旧は必要です。

本復旧に当たり、学識経験者を交えた対策検討会を開催し、国との協議も行いながら復旧案の検討を進めており、引き続き経済性と安全性を考慮しながら一日も早い復旧を目指してまいります。