議会ダイジェスト
福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。
農業行政について ①農村RMOについて
2025/09/09
質問:本県をはじめ全国の中山間地域では、農業の担い手不足や高齢化が深刻化する中、地域の持続的な農業経営と生活環境の維持が大きな課題となっています。
こうした状況を踏まえ、農林水産省は令和4年度から8年度を事業期間として、農村RMOの形成を推進しています。これは、中山間地域等において農村集落の機能を補完し、地域全体で支え合う村づくりを目指す取り組みであります。
そこで、既に一定の取り組みが進んでいる地域ではなく、活動への機運が高まっていない地域に対し農村RMOの導入を積極的に進めるべきと考えますが、農村RMO設立に向けた課題解決をどのように後押ししていくのか、また組織の立ち上げに必要な人材をどのように発掘していくのか、県の所見を伺います。
答弁:稲葉農林水産部長 中山間地域においては、人口減少や高齢化により、集落機能の維持が難しくなってきているところがあるため、単独の集落ではなく小学校区単位など、複数の集落が支え合う組織づくりが必要であり、現在9つの地区が県や市町などの支援の下、農村RMOの取組を進めています。
取組1年目には、様々な世代の地域住民が参加し、地域の強みの活用を考えるワークショップや現地調査を行い、2年目には、専門家の助言を受けながら、将来ビジョンの策定に取り組んでいます。
県としては、まずは農村RMOのモデル地区を優良事例として育成することにより、育成手法や成果などを見える化し、他の地域が取り組むきっかけとすることが重要と考えています。
また、活動を伴走支援する人材の確保策については、市町やJAなどと検討を進めているところです。
今後も引き続き、関係機関とともに地域で支え合う村づくりを支援してまいります。