議会ダイジェスト
福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。
公安行政について ①社会不安に対する県警本部長の姿勢と意気込みについて
質問:一向に収まらない特殊詐欺の犯罪防止のための現在の取り組みについて伺うとともに、県警本部長のこれまでの経験や知見を踏まえた今後の方針について、所見を伺います。
答弁:増田警察本部長
県内の特殊詐欺の被害状況は、過去最多に迫るペースで増加しています。中でも警察官を騙るオレオレ詐欺が大幅に増加するとともに、被害の半数以上が65歳以上 の高齢者である一方、20歳台から50歳台の方が被害に遭うケースが増加しているなど、極めて深刻であると認識しています。 県警察では防犯アプリふくいポリスをはじめ、あらゆる媒体を活用し、詐欺の手口等に関する情報発信をタイムリーに行うことで、社会全体で被害防止対策を講じていく気運を醸成するとともに、国際電話の利用休止等、犯人からの電話を直接受けないための対策を推進しています。加えて、金融機関やコンビニエンスストアと連携し、利用者等への声かけや注意喚起により被害を水際で防止する取組を継続していきます。犯罪の被害を未然に防止するためには、地域の防犯力の向上と関係機関団体との連携が不可欠であると認識しており、今後もこれらの施策を一層推進するとともに、特殊詐欺犯行グループの壊滅に向けた取締りや、犯行に利用された携帯電話の利用停止、預貯金口座の凍結など犯行ツールの無力化対策などを徹底していきます。
質問:年々変化していくSNSを利用した犯罪から若者やこどもたちを守るため、県警察としてどのように対処していくのか、所見を伺います。
答弁:増田警察本部長
近年SNS等のインターネット上で、犯罪実行者を募集する投稿が掲載されており、また、薬物等の違法情報や、有害情報も多数存在していることなどから、青少年をSNSに起因した犯罪等の加害者、そして被害者にさせないための対策は喫緊の課題となっています。県警察では、非行防止教室や学校、事業者と連携した啓発等により、SNSの危険性や安全な使い方に関する情報提供を行うとともに、youtubeやインスタグラムにおいて、青少年をターゲットとして、いわゆる闇バイトに関与させないための広報啓発活動を推進していきます。さらに闇バイトへの関与について相談があった場合には、保護など適切な措置を講じていきます。またAIを利用したサイバーパトロールにより、違法有害情報に対する個別警告等を通じ、サイバー空間の環境浄化活動に取り組みます。今後とも関係機関と連携し、情報通信技術の発展を始めとする社会の変化に適切に対応しながら、青少年が犯罪に関与しない、被害者のならないための取組みを進めていきます。