議会ダイジェスト
福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。
知事の政治姿勢について ①知事の六ケ所再処理工場視察を受けて
質問:4月21日の六ケ所再処理工場の視察の目的と現場の説明内容、実際に六ケ所再処理工場の現状を見てどのような認識を持ったのか、伺います。
答弁:杉本知事
六ヶ所再処理工場については、核燃料サイクルの中核施設であると認識していますので、竣工目標に向けた現地の状況を見て、責任者から直接話を聞くという目的で視察をしました。日程の関係でどうしても2月議会中に向かうことができませんでしたので、議会における最終的な議論の前に中村副知事に視察をしてもらい、報告を受けて判断を行いましたが、その後必要性を感じ、私も4月に行かせていただきました。
原子力発電所は大きな原子炉があって、ぽつんとあるようなイメージでしたが、この六カ所はとても広いところに多くの施設が並んでいて、全体でプラントといった感じを受けました。
現地では工事の進捗状況や、審査の対応状況、さらに、日本原燃の増田社長から竣工目標の達成に向けた力強い決意をうかがいました。審議の日程についてもその話の中で「規制委員会と一定の共有をしながら進めている」ということでしたので、熟度が高まってきていると認識しました。
質問:ロードマップを確実に実行していく上で「レッドセル」(使用済燃料を用いて再処理試験を行った結果、放射線量が高くなり人の立ち入りが不可能になったエリア)に対する規制委員会の最終審査や再処理工場の竣工時期への影響について、早急に事実を明確にし、県民へ説明していく必要があると考えますが、知事の所見を伺います。
答弁:杉本知事
ご指摘のとおり、レッドセルについては、原子力規制委員会が建設時の記録などを用いて、最終的な検査を行う方針が示されているというところです。日本原燃は、こうした検査への対応に必要な期間も見込み、2026年度中を竣工目標とする全体工程を公表しています。国と事業者は審査の過程においてアクセス困難な設備への対応も含め、竣工に向けた課題と対応方針を明らかにして、県民、国民にわかりやすく周知することが必要であると考えています。県としても、今後も六ヶ所再処理工場の竣工に向けた取り組みを含め、ロードマップの進捗について、国と事業者に対し対応を厳しく監視していきます。