議会ダイジェスト

福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。

知事の政治姿勢について ③令和7年度当初予算と長期ビジョン実行プランの策定案

2025/02/21

質問:現行の実行プランでの5年間を振り返り、重要業績評価指標(KPI)の進捗状況をふまえ、成果と課題をどのように把握しているのか伺うとともに、改善や強化が必要な点について、令和7年度予算ではどのような施策を盛り込んでいるのか、知事に伺います。

 

答弁:杉本知事

長期ビジョンの現行の実行プランについて、KPIは、令和5年度末現在、全体で98の指標があり、約8割について概ね順調に推移していると考えているところです。中には目標を達成し、大きく上回っている本社機能の移転や拡充といったことや、新規の創業といった項目もあります。

一方で、県内大学の進学の数や、婚姻数、また観光消費額や宿泊者数などのような、まだまだ努力は必要といった項目もあります。そういったことから、令和7年度の当初予算におきましても、例えば、県内大学の進学について支援する制度も設けておりますし、また、結婚、出産、子育ての応援の強化もさせていただいております。また、インバウンド対策も含め、新幹線の開業効果を最大化していくような取組強化もさせていただき、日本一の幸せ実感社会を目指し今後とも最大限努力してまいりたいと考えています。

 

 

質問:新幹線開業効果を拡大し、いかに地域に好循環を生み出していくのか、令和7年度予算案に対する知事の思いについて伺います。

 

答弁:杉本知事

開業効果をさらに拡大していくということは喫緊の課題でもあり、令和7年度予算案の編成に当たっても重要なポイントと認識しながら編成させていただきました。

観光やまちづくりに投資を行って、それにより人や町が賑わっていく、それにより新しい投資が生まれるという好循環は非常に大切であると考えています。例えばホテルの寝室を支援するとか、また、民宿をリニューアルするとか、町の中のお店が新しくなったりリニューアルしたり、などといった応援の強化もしてまいりますし、嶺南地域に高級リゾートをつくっていく構想なども進めさせていただこうと考えています。さらに、インバウンド対策の徹底もさせていただきますし、大阪万博を活用しながらお客様に福井へおいでいただく、こういった仕掛けにも力を入れていきたいと考えています。

新幹線の開業によって人が移動しやすくなったことを使い企業を誘致していく、そうすることで若い人が定着する、また、U・Iターンを促進することは大事なことだと認識しており、今回の予算の中でも高付加価値企業を誘致する、新しい企業誘致制度の御提案もさせていただいています。また、大学発のベンチャー支援を充実させるといった内容を含めスタートアップ支援の強化も考えているところです。開業2年目を迎える新幹線ですが、この効果をさらに引き出しながら、福井のステージアップを図っていきたいと考えています。