議会ダイジェスト
福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。
福祉行政について ①ふく育県関連施策における課題について
質問:県は今年の8月から9月にかけ、「ふく育さん」体験モニターを募集し、利用した54人を対象としたアンケート調査を行いました。このアンケートから見えてきた課題は何か、また、それを今後の利用拡大にどのように反映していくのか伺います。
答弁:池上健康福祉部長
ふく育さんの利用件数は、ウェブ申込みが可能なプラットフォームを7月末に開設するな ど改善を進めてきており、直近3か月で約9件となっております。今年度を見ると、月平均で44件と昨年度の4倍に増加しており、月50件の利用目標に向け、着実に伸びてきているという状況です。また、8月から9月に実施したふく育さんのモニターキャンペーンでは、サービスを利用した方の95.2%が満足またはおおむね満足と回答されております。利用者からは、サービス内容や安心感、育児負担の軽減などを評価する声がある一方で、改善を希望する点として、1時間500円から1000円程度への料金水準の引下げや、ふく育さんにどこまでのサービスを依頼できるのか例示してほしいなどの意見がございました。引き続き、キャンペーンなどを通じ、より多くの利用者の声を把握し、世帯構成や子の数など、家庭状況に応じた利用状況の分析を行い、より多くの方が利用しやすいサービスとなるよう、料金面も含め改善策を検討していきたいと考えております。
質問:ふく育さんの活用拡大と病児・病後児保育の充実を図るため、看護師免許を持つ方々をふく育さんとして派遣できるよう制度設計を進めるべきと考えますが、所見を伺います。
答弁:池上健康福祉部長
インフルエンザ流行期など、病気の子どもの保育需要が集中する時期などへの対応として、 派遣型の病児・病後児保育のニーズが見込まれますが、急な発熱にも対応できる派遣体制 の整備、病児などを看護できる専門人材の確保、また、体調不良児、体調急変児における受入先医療機関との連携などの課題がございます。一方で、現在、体調不良児の自宅での預かりにつきましては、ふく育さんにおいても子の容態が安定しているなど、安全に保育できる状態であると確認できる場合には、看護師資 格者に限らず対応をしております。ふく育さんは現在93名の登録があり、看護師資格を保有しているのは10名のみとなっております。 このため、当面は看護師だけでなく、病後児の預かりに対応できるふく育さんを活用し、体温や症状など、預かり可能な子どもの状態を具体的に示しながら、段階的に派遣を拡大するなど、子育て世帯の安心確保につながる方策を検討していきたいと考えております。