議会ダイジェスト

質問：路線バス廃線と減便への対策について

嶺北地域公共交通計画において、運転手の給与水準など勤務条件の改善や負担軽減が記載されていますが、運転士への賃上げの支援に対する県の考え方や現在の課題、今後の方向性について所見を伺います。

答弁：中村副知事

運転士を確保し、バス路線の維持、復便につなげていくためには待遇改善が不可欠です。県では、事業者が毎年行うベースアップを収支差補助として、国、市町とともに支援しています。しかし、さらなる賃上げが必要と認識しており、現在、行政支援を含めその制度設計について事業者や市町と検討を行っています。賃上げを実施するには、路線バス運転手と他の社員との給与のバランス、それから、１０月減便後の事業者の収支の見通し、行政負担の枠組みなどの解決すべき課題があります。このため、まずは運転士採用の強化に向け、広報PR経費の拡充、新たに事業者が外部コンサルを活用する経費への支援、それから二種免許取得支援制度の拡充などを９月補正予算案として提案しています。

これからも路線バス運転士の賃上げに向け、事業者、市町と引き続き協議を進めるとともに、国に対して、運転士の待遇の改善につながる新たな制度を作っていただくよう強く求めてまいりたいと考えています。