議会ダイジェスト

福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。

知事の政治姿勢について ③国庫補助金の請求漏れを受けた再発防止策

2024/09/24

質問:国費受入れ不備を受けた対応について、水産庁の過年度支出の現時点での可能性について所見を伺います。

答弁:杉本知事
事態が発覚後水産庁に対し、私はもちろんのこと、副知事以下も一緒になって何度となく「過年度の支出という形でこれを補填していただきたい」とお願いしていますが、現状、今年度の予算については全て全都道府県に配分を終えているため財源が無く、直ちに措置できる状況にないという厳しい対応をいただいています。
しかし、今回の件については交付決定をいただいていた事実があり、また、他県、他省庁の事例ではありますが、同様の事例において、過年度の支出で補填された事例もありますので、今後ともあらゆる努力を行って粘り強くお願いをしてまいりたいと考えています。

 

質問:7億7339万5000円の国費の不交付に伴い生じた県費負担分について、今回示された歳出削減に向けた事務的経費の見直しが職員のモチベーション低下につながらないかという点について、また、費用対効果の低い事業のスクラップに向けた今後の方針について、知事の所見を伺います。

答弁:杉本知事
国費受入れの不備による5事案で、不足額は最大7.8億円という状況になっていますが、この補填については、県が予定している行財政改革アクションプランを超えて実施するような工夫で、事務的経費の節減により財源を生み出してまいりたいと考えています。
具体的には、例えば出張についてはできるだけオンライン、コピー機についてはペーパーレス化をさらに進めていくといったことを行いますが、単年度で行うと非常に厳しくなるため、複数年度に分けて行っていくことにより職員のモチベーションに影響が出ないのではないかと考えます。また、事務的経費の節減だけでなく来年度予算の編成に向け、例えば複数の部局にまたがった事務事業を一つにまとめることによる経費の節約といったようなことを行ってこの補填にあてていけないかと考えています。