議会ダイジェスト
福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。
産業行政について ①県都まちなか再生ファンドの効果と課題について
質問:県都まちなか再生ファンドの昨年までの3年間の補助件数の実績と、県民や観光誘客への効果としてどのようなことが挙げられるのかを伺います。
答弁:大塚産業労働部長
県都まちなか再生ファンド事業は北陸新幹線の福井開業にあわせ、県都のにぎわい創出を図るため、県と市が一体となって取り組んでいるもので、令和6年度までの3年間で37件の新規出店やリノベーションを支援しています。これまでに隣同士の店舗による共同改修やビルの景観整備、福井の美食を提供する飲食店の整備が進んでおり、新栄商店街や駅周辺のまちの景色が少しずつ変わってきていると感じています。対象エリア内の店舗からはファンドを活用したエリアが集積することで、飲み歩きするお客さんをよく見かけるようになったとか、今まで来なかった若年層を見かけるようになったなどのお声をいただいているなど、県都のにぎわいづくりに貢献していると考えています。
質問:今後補助対象エリアをアリーナ建設が予定される東口周辺などまで広げることや、回遊性の向上策として物販店や休憩スペースを併設する案件に対し補助率を上げることも検討すべきだと考えますが、所見を伺います。
答弁:大塚産業労働部長
県都まちなか再生ファンド事業については、県都にぎわい創生協議会における議論に基づき、まずは駅前再開発地区周辺部のにぎわい再生を集中的に進めていく考えで、現在の支援エリアを設定しています。このため、現時点においては、事業の終期である令和8年度までは現在の枠組みの中において重点投資を継続し、当初の目的を実現していくことが重要であると考えています。一方、エリア内での集客や滞在時間の増加、回遊性の向上を図るために、今年度から店舗改修の際にワークショップの開催や定期的なイベントの実施を組み合わせる事業などに対し補助額を加算する制度を導入し、支援メニューなどを周知しながらファンドのさらなる利活用を促進してまいりたいと考えています。