議会ダイジェスト

福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。

交通政策について ①路線バス運転士の確保に向けた待遇改善支援について

2025/02/21

質問:次年度当初予算に盛り込まれた運転士等の待遇改善支援策についてその内容と具体的な効果の見込みについて伺います。

 

答弁:武部未来創造部長

路線バス事業は、通勤通学や通院など県民の日常の移動手段として高い公共性を有する一方、運転士の賃金が他産業に比べて低いということもあり、その確保、定着に課題があると認識しています。市や町と協力して実施する今回の待遇改善支援策は、広域バス路線を運行する京福バスと福井鉄道における路線バスの運転士や車両整備士などを対象に、1人あたり20万円の給与増を図るものです。両事業者に対しては、定期昇給やベースアップなど一定の賃上げを行うことを条件に今回20万円を支給したいと考えているところで、これらが確実に実施されれば、実質的に約9%の賃上げ効果が見込まれます。今回の路線バス運転士の待遇改善を契機に、さらなる運転士の確保と離職防止を図り、バス路線の維持や今後の復便につなげていきたいと考えています。

 

 

質問:路線バスの復便について、今後の方向性をお聞きするとともに、県内貸切バス専門の事業者に一部路線を委託することについて、所見を伺います。

 

答弁:武部未来創造部長

これまで運転手確保に努めてきた結果、京福バスと福井鉄道において、昨年度の9人を上回る25人の採用に結びついたところです。現在、今後の採用見込みも考慮しながら、利用の多い路線を中心に復便ができないかを事業者、国、市、町と協議しており、案がまとまり次第、速やかに公表してまいります。

路線の委託については、現在、大野観光自動車が勝山大野線の全部、大野線の一部を京福バスから受託し運行している事例があります。貸し切り専門事業者に加え、市町のコミュニティバスを運行している事業者にもぜひ協力をいただきたいと考えているところです。今議会にも、路線バス事業者へ新規参入事業者が新たに車両やシステムを導入する経費に対する支援策を提案しているところです。この予算を活用しながら、引き続き新たな事業者の協力を求めてまいります。