議会ダイジェスト

福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。

知事の政治姿勢について ①衆議院議員総選挙の結果による北陸新幹線敦賀以西整備への影響について

2024/12/06

質問:知事は、北陸新幹線建設促進同盟会の会長として、別ルートの再検討を要求している沿線国会議員や政党に対し、今後どのように臨んでいくのか伺います。

答弁:杉本知事
ご指摘の通り、一部の方々に米原ルートを推す声があるということは承知しています。 ただ、小浜・京都ルートは、日本の将来や関西地域の今後の発展には必要不可欠であるのは明らかです。また、国の責務とされている原子力発電所の立地地域の振興の面でも、これなしではいられない、そういう国家プロジェクトだと認識しています。
与党の整備委員会でもこの点を強調させていただきました。石川県出身の議員もいらっしゃる中で、この必要性のこと、さらに、米原ルートの場合は必ず乗換えがあり、時間は20分以上時間がかかり、そして1回乗るごとに2500円から3300円料金が高くなるという事実をぜひ地元での機運の醸成のためにお話をしていただきたいということも申し上げたところです。国と機構に対しても一層丁寧に、さらに積極的に説明をしていただきたいということも強く求めています。
そして建設促進同盟会としても、11月14日に関西地域の皆さんと一緒に総決起大会を開催し、そこでも強く必要性を訴え、満場の拍手をいただきました。
今後とも、こうしたことを強く求め、まずは年末の予算編成に向けて与党の整備委員会、PTでルートを一つにしていただく、そして予算を案として決めていただく、その後、与野党を問わずより多くの賛同が得られるような活動に変えていきたいと考えています。

 

質問:現在与党整備委員会で沿線府県やJR西日本への行われているヒアリングが行われていますが、そのヒアリングにおいて、知事は京都市内のルートに関し、与党整備委員会にどのような意向を伝えたか、また、大きな焦点となる沿線自治体の財政負担の軽減については具体的に何を求めたか伺います。

 

答弁:杉本知事

昨日のヒアリングでの京都市内のルートについては、地元の意向を踏まえて理解が得られる最適なルートの決定を念頭として、現在示されている3案の中で進めていただきたいと申し上げたところです。

沿線の自治体の負担軽減については、過度な負担が生じないよう、まず国土強靱化に資する部分については既存のスキームを離れて別枠として国費で全額を用意すべきだということ、JRからの貸付料を最大化していくということ、さらに、今回は大都市部に入っていく初めての新幹線ということになりますので、大深度地下のトンネルといったような、今までよりも単価が高くなる工法になります。この部分については国費をしっかりと入れた形での地方財政措置、これらの事を申し上げたところです。ルートが決定されれば、この後は財源問題を含めた着工5条件の議論に入っていくわけです。敦賀から先というのは、国土強靱化のための国策新幹線ということですので、皆様方とともにさらに政府・与党、野党も含めて、沿線自治体の財政負担の軽減に向けての要請活動を強化してまいりたいと考えています。