議会ダイジェスト

質問：産業観光の推進について

クラフトツーリズムについて、県内に大きな可能性を持った伝統的工芸品産地や中小企業が多くある中で、産業観光推進の柱として、今後どのように発展させていくのか、また、伝統工芸品産地や中小企業に対し、見学や体験を受け入れる体制づくりを進めるためにどのような支援策が考えられるのかを伺います。

答弁：大塚産業労働部長

クラフトツーリズムは来訪者が工房の見学や職人との会話、あるいは食などを通じて産地の暮らしや工芸品を体験できる魅力があります。これは消費を増やし、地域への愛着を高める取り組みと考えていますので、県としても、これらの拡大に努めており、今年度の伝統工芸産地への入込数は前年比の１２％増で推移しています。

一方で工房見学については、事業者規模が小さい本県での場合、休日対応等による職人への負担が大きく、来訪者の急激な増加は産地を疲弊させる可能性もあることから、人々の生業や暮らしとのバランスを取りながら進める必要があると認識しています。このため県では、まずは現地での消費額が大きい外国人等の富裕層を主な対象として、産地の通訳ガイドの育成や、首都圏等のホテルコンシェルジュ、旅行会社に対する集客の働きかけを行っているところです。また、産業観光の通年化を目指し、事業者の広報改修や外国人体験プログラムの開発を支援しており、今後とも質の高い産業観光の提供を強化してまいります。