議会ダイジェスト

福井県議会における、民主・みらいの一般質問・議会記録です。

福祉行政について

2024/09/24

質問:障がい者用グループホームについて

令和8年に開設するとされている重度障がい者用グループホーム設置に向けた進捗状況を伺います

答弁:池上健康福祉部長

医療的ケアが必要な重度障がい者のグループホームについては、保護者からの要望を受け、事業者に対し開設の働きかけを行った結果、令和3年度時点で福井栄地区の2事業者が設置に向けた検討を進めてまいりました。しかし、グループホーム運営に当たって、報酬単価が低く大幅な赤字が生じることや看護師の確保といった課題があることから現時点では1事業者にその意向がありますが、開設のめどは立っていない状況です。

他県においても同様に運営に当たってこうした課題があると聞いております。このため、県では開設を後押しできるよう、国に報酬の見直しを要望するとともに、県医療的ケア児支援センターにおいて、昨年度から専門的ケアができる看護師を要請してきており、その実績は55名となっています。

 

 

質問:障がい者用グループホームについて

グループホーム設置が急がれる状況の中で、今後、県から事業所に対し、どのような支援を行う予定か伺います

答弁:池上健康福祉部長

県では在宅の重度障がい者の短期受け入れや入浴、送迎を行う事業者に対し、国の報酬に上乗せ助成をしています。日中の食事入浴介助を行う生活介護事業者はこうした取り組みの結果、13か所に増加しており、介護を行う家族の負担軽減につなげています。

また、日常生活の場となるグループホームについて、今年度新たに重度障がい者受け入れのための入浴設備や介護用ベッドなどの整備費補助制度を設けています。しかし介護士等の人員が配置にかかる報酬単価が低く採算が取れないことで事業所運営を継続できない、という課題がございます。そこで、グループホームにおいて医療的ケアが必要な重度障がい者の受入れが拡大するよう、少人数の受入れでも収支均等が取れる報酬設定となるよう国に対し引き続き要望してまいります。

さらに事業者からは、例えばシェアハウスにおいて訪問介護サービスなどを活用するという案もいただいており、こうした方策の可能性などに対して、他県事例も参考にしながら、具体化に向け、事業者などの調査研究をしていきたいと考えています。